タグ別アーカイブ: オリジナルインク

【ラプラスの悪魔】とは?その1

思考実験シリーズ【ラプラスの悪魔】「無彩色・反射率18%グレー」

インクバロンの新しいインクシリーズ!新色です。
その名も「思考実験シリーズ」

思考実験とは!

簡単にいえば頭の中で想像する実験の事です。
皆さんによく知られているのが、アイザック・ニュートンの「万有引力」、
ガリレオ・ガリレイの「重いものほど速く落下する」という考えを否定する実験などですね。

今回はフランスの数学者 ピエール=シモン・ラプラスの【ラプラスの悪魔】をイメージしたインクを開発しました。

【ラプラスの悪魔】とは?
「もしもある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができ、かつもしもそれらのデータを解析できるだけの能力の知性が存在するとすれば、この知性にとっては、不確実なことは何もなくなり、その目には未来も全て見えているだろう。」
「確率の解析的理論」1812年より

簡単にいえば、「原因によって結果が導かれる」因果律と、「全ての出来事はそれ以前の出来事のみによって決定される」といった決定論を合わせた考えです。

ちょっと難しいですが、詳しくはお調べいただくとして;

今回この題材で、このカラーに至った理由は!
つまり上記の”もしも”をインクの世界に置き換えてみた、インクバロンの思考の答えです。

ズバリ「世界のすべてを混ぜてインクにしたら何色か」

答えは・・・

「無彩色・反射率18%グレー」  ではないでしょうか!?

これは、白と黒の中間グレーと呼ばれており、カメラの露出測定でも有名ですね。
世の中のすべて、更に未来をも見通す【ラプラスの悪魔】は量子力学の誕生で消滅しましたが、もしもどこかに存在していて、世の中を見ているとしたら、すべての色が混ざった「灰色の世界」が見えているかもしれない、そんなイメージで作ってみました。

今回のインク瓶はなんと試験管!

色味は普段使いしやすい濃いめの灰色です。

使われる万年筆や紙によって、色合いは変化しますので、ご了承ください。

発売時期、価格などは近日公開予定です
試し書きはご用意してありますので、色が気になる方は川崎文具店 店頭までお越しくださいね!

「思考実験シリーズ」は今後も増える予定!

お楽しみに~(#^.^#)

【いはばしる】インペリアル敷島シリーズ

「インペリアル敷島」シリーズは、日本の和歌と枕詞をイメージした全72色になるカラーインクたちです。

詳細はこちらの記事をご覧下さい

今回は、特に人気が高い【いはばしる】について、和歌と歌意、枕詞そして色見本をご紹介していきたいと思います。

25mlと5mlの2サイズご用意です

和歌の歌意もお付けしています

25mlは大垣市特産の枡に入れてあります
ほのかに香る檜の香りが癒される(*´ω`)

和歌
「いはばしる 垂水の上の さらわびの 萌え出づる春に なりにけるかも」
志貴皇子(しきのみこ)万葉集から

歌意
「岩の上を激しく流れる滝のほとりでは、さわらびが芽を出しているではないか。いよいよ春になってきた」

イメージーフォトACより

枕詞         →(かかる言葉)
「石走る、いはばしる」→(たき・たるみ・あふみ)

基の和歌にならって、「(石走る)いはばしる」と表記していますが、読み方は「いわばしる」としています。

作者の志貴皇子(しきのみこ)は、天智天皇の皇子で光仁天皇の父に当たる人物です。
本人は皇位につくことはなく、歌人として生きたとされています。

垂水(たるみ)とは、一般的には滝のことですが、この歌の場合は「摂津の国(現在の大阪市、神戸市などを含む地域)垂水」という具体的な地名だという説もあります。
その地に名滝があったため、その名がつけられたとのこと。
うららかな春のある日、皇子はかの地に赴き、実際に目にした情景をそのまま詠まれたものと言われています。

前の記事でも少し触れましたが、枕詞は直接訳語には登場しない言葉です。
特定の言葉を装飾し、情緒を添え、短歌の調子を整える言葉です。
この和歌の場合、”滝の流れ落ちる水が岩に当たって激しくはねている様子”をよく表しているひと言で、まだ芽を出したばかりのわらびの柔らかさ、鮮やかさ、やさしさみたいなものの対比が面白いところですね。

この【いはばしる】のインクは、勢い良く流れ落ちる水とその周辺に芽吹いたさわらびをイメージした淡めの水色+緑色系インクです。

暑くなるこれからの時期にマイナスイオンを感じさせるインクで涼んでみてはいかがでしょうか。
和歌と歌意を書いたカードを各サイズにお付けしています。
和歌の世界を色と共にお楽しみいただきたいです。

こちらのインペリアル敷島は「ひとりインクメーカー インクバロン」が1つ1つ丁寧に大切に作る関係上、少数しかお作りできません。
各色1個は店頭に並ぶよう心掛けてはおりますが、売り切れる場合もございますので、ご希望のお客様はご予約をお願いします。

ひとりインクメーカー「インクバロン」はじまる!!

去る2019年 5月 19日は、2019年(インクの年)5月(令和最初の)19日(インクの日)ということで。

川崎文具店 店主 川崎紘嗣は。

この日よりひとりインクメーカー「インクバロン」をスタートさせてただきました。

それに伴い、

「インクバロン」オリジナルインクを同日発売開始しました。

第1段インクは・・・

日本の和歌と枕詞をイメージした全72色

「インペリアル敷島」です。

19日の初回は72色のうち17色を発表。

こちらは約1年をかけて全72色を発表するシリーズです。

【インクバロンよりご挨拶】

世の中には様々なインクが満ちておりますが、中々自分のカラーインクに出会えていない方が多いように感じます。

国内外の様々なカラーインクを見てきて、人の心を動かすインクとは何かを考察したとき、最も大切なことはインクに込められた名前や物語であることに気が付きました。

インクの物語とお客様の物語がクロスした時、本当に求めているカラーのインクがみつかるのだと思います。

つまり「インクバロン」が作るインクは、色で選ぶのではなく、日によって異なる状況(シチュエーション)で楽しむインクなのです!

因みに・・・
メーカー名のバロンには男爵という意味以外に古フランク語で自由民という意味があります。

つまり、私が言いたいのは

「自分色で自由にインクを楽しみましょう!」

という事です。

製作も接客もひとりで行う、地方の小さなひとりメーカーですが、他にはないオリジナル性のあるインクを心を込めて大切にお渡ししていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。

そして!

ひとりインクメーカー「インクバロン」第1段インクは・・・

日本の和歌と枕詞をイメージした全72色「インペリアル敷島」です。

初回は72色のうち17色を発表。

詳細は順にお伝えして参りますのでご期待いただければと思います。

梅花無盡蔵~baika mujinzou~

川崎文具店オリジナルの万年筆用インク第4弾!

尽きることのない梅の花がモチーフ。
不屈の精神と優美を兼ねる梅の色をイメージした、男性でも使いやすいピンク系カラーインクです。

このインク、4月末に店頭にて、ネットショップでは5月の連休明けにそれぞれ販売を開始したのですが・・・
なんと!
ネットショップでは販売開始後、約30分で売り切れてしまいました!!

回線より私の頭の中がパンクしましたよ;ビックリです(@_@)

ネットで売り切れても、店頭に少し在庫がある場合もございますので、次回入荷まで待ちきれない!という方は、一度店頭の方へお立ち寄りください。

このインクは、古来より日本人に愛でられてきた梅の花の色をモチーフにした、落ち着いたピンク色のインクです。
女性だけでなく男性にも普段使いしやすい色味に仕上げました。

というのも、学問の神様で有名な菅原道真公や大垣の偉人・小原鉄心など多くの男性が古くから愛した花が梅です。
この梅をモチーフに、尽きることのない梅の花、甘すぎず奥深い梅の花をイメージしたのが、この「梅花無盡蔵(ばいかむじんぞう)」です。
ですので、男性でも使いやすい、むしろ男性にこそ使って頂きたいカラーです。

菅原道真公の詠んだ句の中で、梅にちなんだものがあります。

「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅花(うめのはな) 主なしとて 春な忘るな」菅原道真公
―東風が吹いたなら 香りを起こして届けてくれ 梅の花よ 私がいなくなっても、春が来るたびに 花を咲かせておくれ

道真公が詠んだ梅花が、白梅か紅梅かは定かではありませんが、人生の儚さをうたった、今にも梅の香が匂い立つような句ですね。

そもそも、インク名の「梅花無盡蔵(ばいかむじんぞう)」とは?
由来は、万里集九の庵及び詩文集の名前「梅花無盡蔵」からです。

万里集九は、室町中期の臨済宗一山派の僧であった禅僧であり漢詩人でもあった人です。
この方も梅の花を愛した偉人の一人ですね。

美濃国(現在の岐阜県)に構えた梅花無尽蔵(ばいかむじんぞう)と名付けた庵で、三体詩や東坡詩を講じました。
(後年には江戸(関東)でも庵を構え、同じく梅花無尽蔵と名付けています)

また代表作の漢詩文集にも、庵と同じく「梅花無尽蔵」と名付けられています。
この漢詩文集・東国旅行記「梅花無尽蔵」には、“岐阜”の名前の由来や「日本三名泉」について書かれています。

現在では、岐阜県下呂市・下呂温泉を日本3名泉の一つとして広めたとして、白鷺橋では万里集九の像が建立されています。

ちなみに下呂温泉の水質は少しとろっとした感じ。入浴後はお肌つるつるです(*´ω`)
温泉好きな方はぜひお立ち寄りください♪

苦労の多い人生でしたが、水墨画で有名な雪舟など多くの著名人と交流を持つなどしたほか、都を追われた文人や禅僧がわざわざ訪ねてくるなど、人々に慕われていたようです。
梅の花言葉の中にあるように、万里集九はまさに「不屈の精神」と「優美さ」を兼ねた人であったんですね。

通常販売価格(税込):¥2,700 50ml入り

「インクの補充」事件

ずっと欠品中だった月華紅蘭が再入荷
(「月華紅蘭」の記事はコチラ
試書き用の見本すらない状態だったので、こちらにも補充を。

試筆コーナー

そして、試筆用(と言いながら自分用になりつつある)万年筆へ、インクの吸入をすることにしました。

私は文字を書く時、ついつい指先に力が入ってしまいがち;
そして気が付けば、机とおでこの距離が15センチ・・・なんてことも。
子どもの頃からよく注意されておりましたわ(;^ω^)

そんな私には太軸の方が力が抜きやすいいのかな~と思い、今回はペリカーノ・アップローズピンクをチョイス。
薄いピンクにパール感のあるカラー。
こういう感じ、好きです。

ペリカーノアップは、カートリッジが付属でついてくるのですが、今回は瓶インクを使うので、別売りのコンバーターを使用します。



そして、事件は起きたのです!(いや、大した事件ではないのですが;)

いつものように、ペン先を瓶の中にボチャン!と入れて・・・

コンバーターをくるくるひねって・・・

あとはティッシュで持ち手の所をきれいに拭いて・・・

拭いて・・・?

と、ここで気が付いた。

ペリカーノアップの持ち手は、持ちやすいようにシリコン製になっている事を!!

色がついてしまって、と、とれない(´;ω;`)

なんてことぉーーー!!

地味にへこみましたぁ・・・
これは事件というより単なる私の不注意なのですが;

気付いた時はまさに Σ(゚д゚lll) ←こんな顔になってたと思います(泣

皆さんも、インクの補充をする時は要注意!!ですよー!

<城下町のアンティークな文具店>
川崎文具店 管理人:keikoでした♪