クロス 「イヤー・オブ・ザ・ルースター」で干支についてお話しましたが。
干支についてもう一つ。
「向かい干支」に注目です!
皆さんは「向かい干支」というのをご存知でしょうか?
向かい干支とは、十二支 (子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を円に並べたときに、自分の干支の向かい側にくる干支をさします。
たとえば、子の向かい干支は午、戌の向かい干支は辰になり、自分の干支から6つ目(自分の干支を入れると7番目)にあたります。
ご自分の向かい干支は何に当たりますか・・・?
向かい干支は 「守り干支」
十二支にはそれぞれ特徴があるといわれていますが、実は、向かい干支は自分の干支とは正反対の性質を持っているのです。
ですから、自分にはないパワーを与えてくれるという意味で、「守り干支」と呼ばれているのです。
江戸時代より、「向かい干支を大切にすると幸福が訪れる」といういわれがあります。
その為、向かい干支は縁起の良いラッキーポイントとされてきました。
ちなみにこんな方も・・・。
明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家で、「夜行巡査」「高野聖」を代表作に持つ、作家の泉鏡花氏。
子どもの頃に、母親から水晶の兎をもらったことがきっかけで、うさぎコレクターになったそうです。
なんと、自らの着物にもうさぎのマークを入れるほどの熱心さ!
彼は酉(とり)年生まれで、向かい干支にあたる卯(うさぎ)のグッズは彼にとってまさにラッキーアイテムだったんですね。
ちなみに今、金沢の「泉鏡花記念館」では「酉TORI/兎USAGIー錦絵で愉しむ向かい干支」という企画展をされています。興味のある方はどうぞ!
http://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/index2.html
今でも噺家や俳優の中には、着物の柄や小物に向かい干支を愛用して入る方がいらっしゃるようです・・・。
たとえば、羽織の裏地に向かい干支を忍ばせたり、根付けに用いたりと、さりげないところで取り入れていらっしゃいます。
また、人間同士の相性も同様!
向かい干支の人は正反対の気質をもっているため相性がよく、深い縁(えにし)で結ばれるといわれています。
え?正反対だから相性が悪いのでは?
そうとらえる説もありますが、互いに足りないものを補い支え合うという発想をするほうが、何事にも福を呼ぶような気がしませんか?
向かい干支カップルも、案外多いのですよ。
干支について色々もうしましたが、ちょいと粋な話として覚えておいて損はないはず。
世の中には、占いなどの相性云々が山ほどありますが、十二支グッズを見かけたら、探してみるのも一興です。