万年筆、ガラスペン、羽根ペン・・・
お気に入りの筆記具をみつけたら、次はお気に入りのインク!
こんなインキはいかがでしょうか?
パイロットから発売されている 「iroshizuku-色彩雫(いろしずく)」シリーズ
この「色彩雫」がきっかけで、インキの色で遊ぶ「インキ女子」なんて言葉があるとかないとか・・?
色彩雫シリーズには、例えば「青」と一言で言っても「紺碧」「月夜」「天色(あまいろ)」などなど。
微妙な色の違いがあって、どれもが独特の雰囲気や味わいを持っています。
インキの名前も素敵ですね。
「霧雨」「竹林」「夕焼け」などなど。
日本の美しい情景から創造され、この色彩が生まれたのですね。。
清少納言が枕草子のなかで、
春は あけぼの。
夏は 夜。
秋は 夕ぐれ。
冬は つとめて(早朝)・・・
と表現したように、
私達が住んでいる日本には、美しい自然や景色が多く存在しています。
またそれらにはとても美しい名があるんですね。
改めて、日本の四季の美しさ。
それを表現する日本語の美しさに気付かされました。
そんな色彩雫シリーズの中から、一部、「情景とイメージ色」について紹介します。
<紺碧(こんぺき)>
紺碧=「やや黒みを帯びた青色」とあります。
表現としては「紺碧の海」や「紺碧の空」なんて使いますね。
私の勝手なイメージですが、
吸い込まれそうなくらい深い青・・・
という感じなのでしょうか。
<天色(あまいろ)>
天色=「澄んだ濃い水色」とあります。
空色とも言い、スッキリ晴れた日の空の色を表しているようです。
<孔雀(くじゃく)>
孔雀=「青みがかった鮮やかな緑」とあります。
正式には孔雀緑(くじゃくみどり)、または孔雀青(くじゃくあお)、緑青(ろくしょう)とも言います。
このインキの場合、緑の方が強い気がしますので、「孔雀緑」の方がイメージなのかな?
一見、動物の孔雀と日本の情景がどう関係するのか・・・?と思いますよね。
日本には古来より孔雀石と呼ばれる鉱石が採れていて、その粉末を顔料として使用していたようです。
7~8世紀にかけて描かれたといわれる奈良県・高松塚古墳の壁画には、その顔料が使われていたそうですよ。
ちなみにその孔雀石は、模様が孔雀の羽根の模様に似ており、孔雀の羽根のように鮮やかな青緑色だったことからそうよばれていたとか。
<松露(しょうろ)>
「松露」で調べると、「四・五月頃、海辺の松林に生える、しょうろ科の球形のきのこ。食用。」と出てきました。
え、緑のキノコってこと?いやいや、写真みると白いよ?茶色いよ?
と若干戸惑いましたが、やっぱりそうではありませんでした。
松露とは、「松の葉におく露」のこと。
松の葉のような細い葉でも命が宿って露が生じ、その露はうたかたに消えてしまうことを指し、これは茶道の「一期一会」にも通じる心意気なのだとか。
なので、このインキは梅雨に濡れた松の緑を表しているのでしょう。
<紫式部(むらさきしきぶ)>
紫式部は、山野に自生する低木で、その実が深く渋い紅なことから、この色をそう呼ぶのだそうです。
紫色の小さな実がたくさん重なり合ってなるので、かつては「ムラサキシキミ (紫重実) 」と呼ばれていました。(シキミとは、重なる実=実がたくさんなるという意味です。)
その名が紫式部 (平安時代の女性作家) を連想させることから「ムラサキシキミ」が「ムラサキシキブ」と呼ばれるようになったそうです。
カラフルな色たちを見ていると、どれにしようかな~、なんて迷ってしまいます。
ちなみに私は、普段は「月夜」を使っています。
お客様へのお礼状や案内状に使用しています。
落ち着いた色合いで、書きたてよりも乾くとより鮮やかな色になります。
あなたも、自分の好きな色を選んでみてください。書くことがさらに楽しくなること間違いなし!
ちなみにパイロットHPにはこんなコーナーも。
(私は普段「インク」と言いますが、パイロットHPには「インキ」と表記がありましたので、今回はそれに倣いました。)
参考:
http://minagi.p-kit.com/page74767.html#link8
http://www.colornavi.net/color_dic/murasakishikibu.php
パイロット 色彩雫 各色
アサガオ・アジサイ・ツユクサ・コンペキ・アマイロ・ツキヨ・シンカイ・クジャク・シンリョク・ショウロ・チクリン・フユショウグン・キリサメ・タケスミ・ヤマブドウ・ムラサキシキブ・ツツジ・モミジ・フユガキ・ユウヤケ・コスモス・イナホ・ツクシ・ヤマグリ
50ml ¥1,500 +税
15ml ¥700 +税
[…] パイロットの色彩雫やセーラーの四季織などもそうですが、ミニボトルは香水瓶やマニキュアの様に見えると言われる事が多いです。 […]